ホースセラピー研究センター 職員の “声”
ホースセラピー研究センター管理者・野中さんにお話を伺いました。
南高愛隣会では、雲仙地区にて、馬を自然の中でのびのびと放牧しています。そんなストレスの少ない環境で育った馬たちとふれあうことで、利用者さんにはリラックスした様子や健康にも良い変化が見られます。
ホースセラピーは、利用者さんにとって大好きな活動のひとつです。どのような取り組みなのか、ぜひご覧ください。
〇野中 憲一郎さん
ホースセラピー研究センター

ー令和8年4月、ホースセラピー研究センターが新設されました!!
もともと法人では、約30年前から馬を飼っています。今まで県内で3カ所、長崎・諫早・雲仙で飼っていました。今回、その3拠点が雲仙地区に統合することとなり、もともと諫早の生活介護事業所(TERRACEやまびこ)でホースセラピーに関わっていたため、そのまま管理者として異動しました。
私はもともと午年生まれで、令和8年も午年、運命を感じました。まだ新設されて間もない事業所のため、今はまず、地域の皆様へ知っていただくために高齢者施設やグループホームなど多様な地域機関にご挨拶に伺っています。
また、Instagram投稿(@horse.therapy0486)の頻度を増やし、2,3日に1回の投稿を目指しています。Instagramでは、日々の活動の様子や馬の日常を発信しています。投稿する職員の個性も見えますので、ぜひ、フォローお願いします!
ーホースセラピー研究センターではどんなことをされていますか?
主に、馬との触れ合い、乗馬体験を通じた利用者支援、福祉介在動物としての馬の飼育環境整備、馬の行動研究と効果検証の4本柱です。
特に、今年から本格的に長崎純心大学と連携し、馬と触れ合うことで、障がいの有無に関わらず、人間にどんな効果があるのか検証しています。20名ほどの学生に、馬と触れ合う前と後のメンタルの変化をアンケート形式で答えていただいたりしています。

ー自然放牧ということは、夏は暑いですね。夏でも馬に乗れますか?
今の暑さの状況では、乗馬をしないこともあります。しかし、馬と触れ合うだけ、見るだけでも、実際、乗馬をするのと同じぐらい、メンタルの効果はあるのです。
ー競馬の引退競走馬を飼っているという話を聞いたのですが、本当ですか?
引退競走馬については、話がまだ止まっています。試行的に短期間で飼っていた時期もありましたが、引退競走馬は飼育に費用がかかるため、殺処分されることも少なくありません。引退競走馬の飼育をどんどん進めていきたいという職員もいますが、それをどのようにに進めていくかは、ランニングコストの問題があり、なかなか難しい状況です。

ー今後の注目ポイントはありますか?
大企業向けのメンタル不調者支援プログラムを実施できればと思います。例えば大企業の社員の中には、日々のストレスでメンタルを病み、休職する方もいます。そんな方が馬と触れ合って、どんな効果が生まれるのか、現在、研究の参加者募集を進めているところです。馬と触れ合うことでメンタルが安定し、職場復帰できる方が増えればいいなと思います。
ー将来的にはどんな取り組みを行いたいですか?
雲仙市田代原地区での景観保全活動について、馬の活用を提案しています。雲仙市田代原地区は春はミヤマキリシマの花がきれいに咲きます。しかし、雲仙の山の中は、何か手を加えないと、放っておくと、どんどん森に戻っていってしまいます。、雲仙市としては、きれいなミヤマキリシマの花を守っていきたいのですが、 ただ、それを維持するのにもすごくお金がかかります。そこで、馬を放すと、人間が管理しなくても、20時間ぐらいずっと草を食べてくれるので 、結果的に景観が良くなるんです。今後、ぜひ、地域貢献としてできればと思います。
ー職員はどんな勤務体制ですか?
ホースセラピー研究センターの勤務地は雲仙ですが、長崎市や大村市在住の職員もいます。通勤が負担とならないよう、職員は出勤場所を諫早にし、諫早の事業所の利用者を雲仙へ送迎する、ところから業務をスタートしてもらい、効果的な勤務体制にしています。
また、馬に慣れていない職員でも、馬に慣れている職員から直接馬の調教方法のOJTや乗馬指導を受ける体制が整っているため、安心です。法人内でもホースセラピーに興味がある職員をどんどん増やしていきたいです。馬や動物が好きな方はぜひお待ちしています。

入社3年目の安武ゆいのさん。ホースセラピーに興味があり、佐世保地区から異動しました!