1DAY 長崎刑務所見学インターンシップ
9月9日(水)、大学生を対象とした「1DAY 長崎刑務所見学インターンシップ」を開催しました。
今回のインターンシップには、中年女性の犯罪について研究する学生や保護観察官を志望する学生など、罪に問われた方への支援や社会復帰に関心を持つ大学生が計4名参加しました。参加者の中には、南高愛隣会が大切にしている司法福祉や地域生活支援の実践に関心を持ち、「一人ひとりに寄り添う支援とは何かを学びたい」との思いで参加した学生もいました。
午前中は、南高愛隣会の雲仙拠点「LOCAL STATION CIRCLE(サークル)」において、更生保護施設「雲仙・虹」とWORKうんぜんの利用者の皆さんが合同で取り組む「犯罪防止学習」に参加しました。この日のテーマは「メールを送るときのマナー」です。

参加した学生は、利用者の皆さんと一緒に、「どのような内容のメールを、どのような場面で送ると相手はどう感じるのか」を考えるワークショップに取り組みました。学習の途中には間違い探しクイズも取り入れられ、利用者の皆さんが集中力を維持しながら楽しく学べるよう工夫する職員の関わり方を学ぶ機会となりました。

午後からは諫早市へ移動し、今回のインターンシップの目玉でもある長崎刑務所を見学しました。
施設内を案内していただきながら、受刑者の生活環境や社会復帰に向けた取り組みについて説明を受けました。刑務所内には運動場も整備されており、快適な生活を送るための環境が整えられていました。また、施設内の花壇には花が植えられていましたが、南高愛隣会のモデル事業の中で受刑者の方々が植えたものであると伺いました。
見学を通して印象的だったのは、刑務所が「罰を与える場所」であるのではなく、社会復帰に向けた準備を行う場所としての役割を担っていることでした。受刑者一人ひとりが出所後の生活を見据えながら過ごせるよう、さまざまな工夫や支援が行われていることを身をもって知ることができました。
見学後は、南高愛隣会の諫早拠点「LOCAL STATION FLAT(フラット)」に移動し、長崎県地域生活定着支援センターの職員による事業説明と座談会を実施しました。地域生活定着支援センターの役割や支援内容について学ぶとともに、職員との意見交換を通して、更生支援の現場で求められる視点や関係機関との連携について理解を深めました。

参加した学生からは、
「利用者の皆さんと一緒に講義を受けたことで、支援の現状をより深く理解することができました」
「実際の支援現場の様子や、医療や司法との連携における工夫について、さらに詳しく話を聞いてみたいと思いました」
といった感想が寄せられました。
また、
「犯罪を犯した人への支援について、今までは十分に理解できていませんでしたが、今回、地域生活定着支援センターの職員の方々のお話を聞き、その必要性や重要性について理解を深めることができました」
「普段は体験できないことを数多く経験することができ、とても貴重な時間でした。今回のインターンシップを通して、犯罪や非行をした人たちへの支援にさらに興味を持つようになりました」
という声も聞かれました。参加した学生の皆さんにとって、罪に問われた方の社会復帰を支える仕事について理解を深め、その意義や魅力に触れる機会となっていれば幸いです。
今回のインターンシップで特に嬉しかった出来事がありました。それは、一昨年前に開催した長崎刑務所見学インターンシップに当時大学3年生で参加してくれた方が、現在は南高愛隣会の職員として働いており、今回のインターンシップに若手職員として同行してくれたことです。
当日は、学生からの質問に対し、現在入社1年目の職員として感じている仕事のやりがいや苦労、南高愛隣会で働く魅力について、自身の言葉で丁寧に伝えてくれました。
学生として参加した一人が南高愛隣会に興味を持ち、仲間として入社し、今度は支援する側として次の世代の学生たちに学びや経験を伝えている。その姿に、インターンシップの意義とつながりの大切さを改めて感じました。
人との出会いが次の出会いを生み、学びが次の学びへとつながっていく。そんな“バトン”が受け継がれていることを、とても嬉しく思います。これからも南高愛隣会は、多くの学生の皆さんに司法福祉や地域生活支援の現場を知っていただける機会をつくっていきます。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。またいつでも学びに来てください。皆さんと再びお会いできる日を楽しみにしています。